節約しすぎて、自分を正当に扱っていなかった話|「いいもの」を賞味期限切れにしてしまう癖

節約のしすぎで「いいもの」の賞味期限を切らしてしまう。
今日はそんな、私のかなり情けなく恥ずかしい話です。


「いいもの」ほど、開封できない

いただきものの、美味しい醤油や出汁。冷凍の明太子。
すぐに開封して、日常で使い切ればいいのに、私はなぜかこう思ってしまいます。

「いいものだから、いつかのために取っておこう」
「特別な日に使おう」

例えばこんなものです。

  • 茅乃舎の出汁
  • 木樽仕込みの美味しい醤油
  • 冷凍の明太子
  • 高級シャンプーの試供品
  • 高級化粧品の試供品

でも、その「いつか」はなかなか来ない。
気づいたら賞味期限が切れていて、私はそこでようやく、
「期限切れだから早く使わなきゃ」と開封するのです。

本来いちばん美味しい時期を逃してまで、保管しておく。
それって、もったいないにもほどがあるのに。


腑に落ちた言葉:「自分はこれを使うにふさわしい」

青木さやかさんのYouTubeで、断捨離のやましたひでこさんが
「いいものを、すぐ使う」ことについて話していました。

以前見たときは、聞き流していました。
でもなんとなく気になって、もう一度見たのです。

そこで、言葉がストンと落ちました。

「自分はこれを使うにふさわしい人間だと思うこと」
「なかなか手に入らないから使えない、ではなく、私はまた手に入れられると思うこと」

あぁ、そうなんだ。そうなんだよ。と、やっと腑に落ちました。


私は「日常で使う価値がない」と、自分に判決を出していた

私が「いいもの」を開封できなかったのは、
自分がその「いいもの」を日常で使う価値がないと、どこかで思っていたから。

自分を下げて、自分が自分を不当に低く扱っていた。
そう気づいたとき、なんとも情けない気持ちになりました。

節約を重ねて、投資をして、数千万の資産を築いた。
なのに私は、いただきものの美味しいものすらすぐに開封できないほど、
自分を低く扱っていたのです。


試供品は「特別な日に」…のはずが、結局使わない

美容院でもらった高級シャンプーの試供品。
「いつか特別なときに使おう」
「旅行のときに使おう」

お店でもらった高級化粧品の試供品も同じです。

でも現実はこう。
特別な日の前日ほど、私は使い慣れたシャンプーや化粧水を使いたい。
いつもと違うものを使って肌荒れを起こしたら大変だからです。

旅行先でも同じ。
私は、特別な日や旅行のときほど「いつもの自分でいられるもの」を選びたい人間でした。

つまり、試供品は「特別な日に」と思った時点で、もう使われない運命だったのです。


資産形成に、がんじがらめになっていた

そこまで自分を追い込んでいたのは、他でもない資産形成でした。

資産が4,000万を超えても安心はなく、
「次は5,000万」
たぶん5,000万を超えたら「1億はないと」
そんな発想になると思います。

終わりのない目標の中で、私はずっと自分を締め上げていました。


抜け出せたきっかけは、シュミレーションでした

でも私はやっと、その負のループから抜け出してきました。
きっかけは、30年シミュレーションと暴落シミュレーションです。

30年の資産の増減をシミュレーションし、暴落が起きたときの想定もした。
安泰ではもちろんないけれど、過度に恐れる必要はないことが腹落ちしました。

暴落は、地震と同じように考える。
「来ませんように」と祈るのではなく、防災バッグを用意して準備しておく。
できる準備をしたら、あとは怖がらずに日常を過ごす。

私は数字で納得できるタイプなので、
自分が想定できる範囲での30年のINとOUTを見える化できたことで、
「今できることはやった」という納得を得られたのです。


だから、やっと「自分を大事にしよう」と思えた

そこでやっと、はじめて「自分を大事にしよう」という視点に立ち戻ることができました。

「美味しいものは、おいしいうちにいただく」
「いいもの」は、すぐに開封する。

たったこれだけのことを、自分に許せるようになりました。

一度開封して使いだすと、今度は「使い切ること」の快感がまっていた!

長いこと、鎮座していた「いいもの」たちが次々と使い切られてその場所が空いていく快感。
幾度の断捨離でももちろん捨てられることはない。
でも開封もされずに「置物化」していた(笑)高級品(?)たちを使い切る快感は、断捨離に似ているかもしれません。
そうやってどんどん使い切ることで、なんだか私は「やってやった!」という気持ちにまでなりました。
「空になった容器」「冷凍庫のスペース」「棚の余白」、そういうのものから、生活を整えてる、使い切る暮らしをしている実感を得られています。
もう大丈夫。今はそう思えています。

「いいものも、普通のものも、同じように使い切る」たったそれだけのことで、自己肯定感が上がる気がしています。(もとが低すぎたから!)

私のようなタイプは、ここまで極端なのは少数派かもしれません。
でも、もし「いいものを取っておいて結局使わない」があるなら、
それは節約ではなく、もしかしたら自分を後回しにする癖なのかもしれません。


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