まわりの若いママたちは、新築戸建てか新築マンションの二択、という人が多い。
知人夫婦も、子どもが生まれる前に20代で5000万円の新築戸建てを購入したという。(バリバリのパワーカップルです)
そういう話を聞くと、私は「うらやましい」より先に、決断できるのすごいなと感心してしまう。
嫌味とかそういうことではまったくなくて、本当に私はそういう決断ができなかったから、素直にすごいと思う。
私は、石橋を叩きすぎて叩き割るタイプ
私は先を心配して、石橋を叩きすぎて石橋を叩き割るような人間なので、家の購入となると、あっという間に頭の中がリスクでいっぱいになる。
- 地震などの天災リスク
- 30年ローンにしばられるリスク
- 離婚などのリスク
- 夫婦でペアローンを組んだ場合、どちらかの病気や、子どもが生まれたあとに復職できないリスク
- 今の好みで戸建てを決定するリスク
- 隣人リスク
- 学区リスク
こんなふうに、私は「家がほしいワクワク感」より先に、想定されるリスクがどんどん浮かんでくる。
だから、ずっと「それなら身軽に動ける賃貸がいい」という選択をしてきた。
40代で一度だけ、本気で「買う」を検討した
そんな私でも40代になり、毎月の家賃の重さから「購入したほうがいいかも」と考えた時期があった。
資産も4000万円以上になったのだから、ほぼ頭金で支払えばいいかも、という考えもよぎった。
実際に、よさそうな中古マンションの見学にも行った。
- 3LDK 築22年・3000万円
- 共益費・修繕積立金:約4万円
- 駐車場:8000円
そして、私の年齢からして20年のローンを前提に、住宅ローン(金利上昇や修繕積立金の値上がりも加味)と賃貸を、自分なりにシミュレーションしてみた。
……ここでもシミュレーション。
でも、私にはこれが一番効く。
数字で見たら、うちは賃貸のほうがよかった
結果は、完全に賃貸のほうがよいというものだった。
(もちろん、うちの場合の想定です)
特に大きかったのは、頭金に大きく突っ込むと教育費がかなり圧迫されること。
家計全体がものすごく不安定になって、夫婦どちらかが病気でもしたら一気に詰む、というシミュレーションになった。
20年後の支払総額は、購入したほうが2000万円以上多い結果だった。
(※私の条件での試算です。(高めの金利・年齢・頭金配分込み))
ここでも数字に救われて、やっと腹落ちした。
もっと若い時に買っていたら、違ったかもしれない
もちろん、もっと若い時に買っていたら、違う結果だったかもしれない。
でも、私はできなかった。
代わりに、4000万円以上の資産を築けているのだから、と自分を納得させている部分もある。
それに、見学に行ったマンションよりも、今住んでいる賃貸のほうが設備もよく、きれいで、日当たりもよかった。
それもまた、現実だった。
賃貸のいちばんの価値は「自由」
賃貸なら、子どもがいる間は3LDKか4LDKにして、子どもが独立したら2LDKに住み替えることもできる。
自由だ。
それが何より、私の心を安心させる。
結婚したら家を買う。
子どもが小さくてもまずミニバンを買う。
そういう「当たり前の幸せの形」を、私はなぞってこなかった。
というより、なぞれなかった。
いちいち「それ、本当に必要?」と考え込んでしまうから。
世間の流れに乗ったほうが楽なのでは、と思ったこともある。
だからこそ、この年で賃貸?中古車?と、なんとなく引け目を感じることもあった。
資産あるのになんで中古車?と自分で思うこともある。お金ないって見られるかもと勝手に被害妄想したり。
でも、まわりの目がなければ、私はやっぱり中古車を選ぶ
でも、まわりの目がないとしたら、私は絶対に中古車を選ぶ。
そのほうが経済合理性があると思っているから。
結局、まわりの目を「自分だけが」気にして、勝手に引け目を感じているだけなんだと思う。
新築や新車を手に入れた喜びが、がんばって働く原動力になる人も多いと思う。
それはとてもいいモチベーションだと思うし、私は新築派や新車派を否定する気持ちはゼロです。
ただ、自分がなぜそのルートに乗ってこなかったのか、乗れなかったのかを、自分なりにひも解いてみただけ。
もういい年なので、今後も賃貸でいきます
もういい年なので、今後も賃貸でいきます。
その分、自由を楽しむぞ、ということで、今年は好きな間取りの部屋に引っ越す予定です。
今の家からすぐ近くで、学区も変わらない引っ越し。子供と新しい間取りやインテリアの話をするのもとても楽しい。
「持つ安心」ではなく、動ける安心を選んだ人生。
それが、私には合っているんだと思う。
せっかちなのに家は買えなかった。でも、だからこそ、自分に合う暮らし方を選べているのかもしれない。